リフォームでエレベーターを取り付けることは可能?
住宅を新築した時には別にエレベーターを付ける必要性がなかったものの、後に高齢者が2階まで階段で上るのが難しいという場合でエレベーターを付けるようにリフォームをすることがあります。
新築の時に比べると付ける場所などに制限が出てきますので費用が掛かる可能性がありますが、付けることは確かに可能です。
ただ、付ける時に注意をしないといけないことがありますので今回はそのことについて説明していきます。
大きいものでも畳2畳分のスペースで設置できる
家庭用のエレベーターはどのくらいの大きさがあればいいのかというと、大きいものであれば2畳分のスペースがあればいいです。
小さいものであれば1畳分のスペースで十分なものも増えてきています。
どのくらいのスペースがいいのかというのは、結局何人分の容量でいいのかということによって決まります。
1人分しかいらないならば小さいものでもいいですが、車いすに乗ったり介助する人のことを考えると大きいものである必要があるでしょう。
どういう人が乗ることを想定しているのかを考える必要があります。
リフォームで取り付けるのであれば、補強工事などをする必要が出てきますので、新築時に比べて工事費用はどうしても高くなります。
本体価格と工事費用を合わせて400万円から700万円ほどかかるのが一般的です。
家の中に取り付けるところがないならば、その分増築した上で外に取り付ける必要があり、先ほど紹介した費用よりもさらに200万円から400万円ほどの追加になります。
行政庁に確認申請をする必要がある
家の中にエレベーターを取り付けるための条件があります。
その条件というのは、建築基準法に準拠している家かどうかです。
建築基準法に準拠していないのであれば、準拠するようにしなければいけません。
建築基準法に準拠しているのであれば、その旨を行政庁に確認申請しないといけないです。
書類を行政庁に出すだけでなく、建築基準法に準拠しているのかどうかの確認が行われますので、それにパスしなければエレベーターを付けることはできないということになります。
確認申請する際に必要な書類として、建物を建てた時の確認申請書や検査証・平面図・建築平面図・構造計算書があります。
実際に導入する際に確認申請のことについてもアドバイスがもらえたりしますし、手続きを代行することも可能です。
所有し続けるのであれば、年1回の定期点検は欠かすことができません。
維持するための点検についても考慮する必要があるということです。
押し入れを潰す場合に収納について新たに考える
エレベーターを付ける場合に推奨しているのが押し入れを潰すということです。
押し入れを潰してそこにエレベーターを取り付けるという方法を取ることが多いです。
家の中でそれを取り付ける場所ということになると、1階と2階の押し入れになる可能性が高いでしょう。
押し入れを潰す場合に考えなければいけないこととして、新たに収納スペースを考える必要があるということです。
元々収納しているものが少ないのであればいいですが、収納しているものが多いとなると、家の中でそれを考えなければいけません。
家の中で収納ができないならば、月極のトランクルームの使用を考えることも検討しなければいけないでしょう。
収納しているもので不要なものがあるならば、不用品回収をお願いしてみてもいいでしょう。
リフォームを機にホームエレベーターを導入することは可能です。
現在であればそれほどハードルが高いわけではないので、導入したいという段階で業者に相談してみるといいでしょう。
ポイントとなるのは設置場所と大きさになります。
どういう人が乗ることを想定しているのかということと、どこに設置するのかによって本体費用と工事費用が大きく異なることがあるからです。
それだけでなく、行政庁に確認申請をする必要がりますので、そのことも考慮に入れておきましょう。